2016年9月21日水曜日

再びテーブル問題 


前回は、ダイニングテーブルと椅子の「差尺」について紹介しましたが、じゃあ、テーブルの大きさはどうすればいいのか?

いちばん多く見かけるのは4人用のテーブルですが、その大きさは約1500mm×800mmくらい。6人用となると約2100mm×900mmくらいが一般的なようです。

ちなみに食事のために必要なスペースは、ひとりあたり幅600mm、奥行き800mm程度と言われます。二人並べばそれだけで幅は1200mm。幅1500mmのテーブルでは300mmの間隔ができる計算ですが、食卓には各々の茶碗や皿だけでなく、大皿も並ぶし、調味料も置かれます。そして何より、人により体格が違うし、動き方も様々です。
つまり4人だから1500mm幅のテーブルでOKではなく、最低1500mmなければならないと考えましょう。

と、ここで提案ですが、ダイニングテーブルを食事のためだけに使うのではなく、多目的に使うことを考えて、極力大きなテーブルにするのはどうでしょう。

4人家族だけど、テーブルは8人用にするとかです。
家族みんな肩寄せ合っての食事もいいですが、4人ギリギリのスペースで食べるより、ゆとりがあった方がゆっくり落ち着いて食事ができるはずです。

また、毎日家族が揃って食卓を囲むとは限らず、遅く帰ったお父さんが食事する側で、子供が宿題をしたりなんてこともあるはずで、そんな時は大きなテーブルの方が好都合なはずです。あるいはケンカしたばかりで並んで食事するのが気まずいなんて時にも便利です。

もちろんテーブルを大きくするには、それに見合う空間が必要です。
敷地に余裕があれば問題ないでしょうが、様々な制約の中で快適な家にするためには、あれこれ揃えようとしたり固定概念に縛られず、自分たちがどう暮らしたいかを考え、どこかに際立った特徴をもたせた方がいいかもしれません。




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